パリで子どもの学校を探すとき、最初に迷いやすいのは「英語中心の学校にするか、フランス語も深く学べる学校にするか」です。さらに、学校の種類によって学費、出願の難しさ、卒業資格、通学場所まで大きく違います。
この記事では、パリ市内と近郊の11機関を、2026/27年度の公式学費と2027/28年度の公開出願情報を中心に比べます。EIBやÉcole Jeannine Manuelのような仏英バイリンガル校、ISP・ASPなどの英語中心校、そしてフランス公立校内のAmerican Sectionも含めました。
まず結論を一言でいうと、学校名より先に「希望する教育課程・フランス語との距離・通学可能な範囲」を決めるのが近道です。 「インターナショナルスクール」と呼ばれる学校でも、フランスの国民教育課程を軸にした二言語校と、英米・IB課程中心の私立校では、学習内容も年間費用も同じ土俵では比較できません。
学校選びのメモ まずは候補を「英語中心」「仏英バイリンガル」「フランス公立+国際セクション」に分け、次に希望学年の空席・総費用・通学時間を確認しましょう。
この記事の料金は2026/27年度の公開情報です。 2027/28年度の金額が未公表の学校については、現行料金を翌年度料金として推定していません。学費は改定されることがあるため、願書提出前に必ず学校公式サイトで確認してください。
先に結論:家庭の希望別に候補を絞る
英語を主な授業言語とする一貫校を探しているなら、International School of Paris(ISP)、American School of Paris(ASP)、The British School of Paris(BSP)が代表的な比較候補です。IB、アメリカ式、英国式という違いがあるため、将来の進学先や転居後も続けたい課程に合わせます。Marymount International School Parisも英語中心ですが、2026年10月時点の対象学年は主に2〜14歳で、高校段階は拡張予定情報と現行提供を区別して確認する必要があります。
フランス語と英語を並行して伸ばしたい場合は、École Jeannine Manuel(EJM)、EIB、Lennen Bilingual School、École Galiléeが候補になります。ただし「バイリンガル」といっても、EIBのようにキャンパスによって授業言語の配分が違う学校や、フランス国家課程の比重が高い学校があります。数字で割合が公表されていない場合、50対50などと推測しないことが大切です。
フランスの学校制度に在籍しながら英語の国際課程も学びたい家庭には、Lycée International de Saint-Germain-en-LayeのAmerican Sectionのような公立校内の国際セクションも選択肢になります。ただし、ここで比較する費用は私立校の「授業料」ではなく、セクション運営費・会費などを含む金額です。また、英語力の選考条件も確認が必要です。
パリ・近郊のインターナショナルスクール11機関比較
以下は学校の優劣や合格しやすさの順位ではなく、教育モデルの異なる候補を比較しやすく並べた一覧です。年額は原則として2026/27年度の学校公式料金表に基づきます。
| 学校・所在地 | 対象年齢・教育モデル | 2026/27年額の目安 | 授業言語・入学時の要点 |
| International School of Paris(ISP)・パリ16区 | Nursery〜Grade 12。IB PYP・MYP・DPの一貫校 | €25,500〜€39,000 | 英語中心。仏語は必修。Grade 6〜8は英語初学者を受け入れる場合があり、学年別にEAL支援・英語水準を確認。 |
| American School of Paris(ASP)・Saint-Cloud | K3〜Grade 12、3〜18歳。米国式、American High School Diploma、AP、IB | €25,000〜€41,400 | 英語が主な授業言語。Grade・英語歴によって追加の英語支援や評価が異なる。 |
| ICS Paris・パリ15区 | 3〜18歳。IB系(PYP・MYP・DP)とGrade 9〜10のIGCSE | €20,994〜€32,976 | 英語が主な学習言語。Grade 8まで英語要件なし、Grade 9〜10はB1、Grade 11〜12はB2が目安。申請料€750、基金€3,750、Grade 1以上は登録料€3,000。 |
| The British School of Paris(BSP)・Croissy-sur-Seine | Nursery〜Year 13、3〜18歳。英国式、GCSE・A Level | €21,305〜€35,087 | 語学科目を除き英語で授業。完璧な英語は必須ではなく、EAL支援あり。年度途中の入学も空席次第で受付。 |
| Marymount International School Paris・Neuilly-sur-Seine | 2〜14歳。英語中心の国際カリキュラム。Grade 5以降に仏英プログラムも | €23,250〜€38,500 | 英語初学者向け支援を案内。2027年9月からのGrade 9開設予定と、現在提供中の学年を区別して確認。 |
| École Jeannine Manuel(EJM)Paris・パリ15区 | Pre-K / Moyenne Section(4歳)〜Terminale。仏英バイリンガル、BFI・IB等 | €10,260〜€32,560 | パリ校は4歳から。フランス語初学者向けAdaptation Programがあり、選考は学力・適性を含む。〜 |
| École Internationale Bilingue(EIB)・パリ市内・西郊 | 3〜18歳の複数校グループ。仏国課程を軸に仏英二言語教育 | 例:Trocadéro校 €10,401〜€15,600 | 校舎ごとに英語比率、契約形態、学年、進路が違う。上記はTrocadéroの一部学年料金で、グループ共通料金ではない。〜 |
| Lennen Bilingual School・パリ7区 | 2〜11歳。仏米デュアルランゲージ、TPS〜CM2 | €10,700〜€20,700 | 公式説明は仏英50/50。英語力を入学条件にせず、書類・面談・必要に応じ評価で選考。〜 |
| Eurécole・パリ16区・17区 | 2歳半頃〜Collège。仏国家課程に英語・独語または西語を加える | €12,940 | 幼児課程は仏英の授業時間を各半分と説明。英語・仏語初心者の受入れやFLE支援を案内。〜 |
| École Galilée・パリ16区 | Maternelle〜Lycée課程を掲げる二言語校。2026年10月時点の高校はSecondeの案内を確認 | €9,520〜€11,500(通常課程) | 幼児部は仏英50/50、初等は英語週8時間。流暢な英語・仏語を入学条件としない課程がある。高校課程の提供学年は要確認。〜 |
| Lycée International de Saint-Germain-en-Laye — American Section・Saint-Germain-en-Laye | 4〜18歳。フランス公立校+英語の国際セクション、BFI | 家庭負担€5,100〜€6,750。雇用主負担区分は€10,090〜€13,320 | 私立校授業料ではなくAmerican Sectionの年額費用。英語力を選考し、2027/28募集期限は学年区分で異なる。〜 |
この表だけで年額総額を決めないでください。 料金に含まれるものが学校ごとに違い、入学料、資本拠出、デポジット、給食、スクールバス、語学・学習支援が加わることがあります。以下の学校別情報と公式料金表で、希望する学年の費用を確認しましょう。
11校の特徴・学費・入学条件
1. International School of Paris(ISP)|IBを幼児から高校まで続ける
ISPはパリ16区に初等・中等・高校の3キャンパスを置く、NurseryからGrade 12までのIB一貫校です。PYP・MYP・Diploma Programmeを提供します。2026/27年度の年額授業料は、Nursery〜Pre-Kindergarten €25,500、Kindergarten €31,100、Grade 1〜5 €31,400、Grade 6〜9 €36,500、Grade 10〜12 €39,000です。
新入生の申請料は€1,200。Grade 1〜12の新入生には一度限りのEntry Fee €10,000がかかり、Nursery〜Kindergartenは対象外です。別に登録時の€3,000デポジットが設定されています。公式料金資料上、デポジットとEntry Feeは別項目なので、学校の請求書で支払時期・授業料への充当を確認してください。
授業料には教科書・授業材料、EAL、IB試験登録、必修校外学習などが含まれます。一方、任意のスクールバスや小学校の給食、追加の学習支援、外部母語チューターなどは別料金になる場合があります。日本語の母語指導は中等段階について公式ページに記載がありますが、学年・提供形態・年度による差を学校に確認してください。
英語要件は学年で異なります。公式案内ではGrade 6〜8の英語初学者を受け入れる場合があり、EALで支援します。Grade 10では中級以上が望ましく、Grade 11〜12はIB Diplomaに対応する英語力を求めます。非英語母語話者等がGrade 11〜12に応募する場合、4技能すべてB1以上の証明が必要となる条件も公表されています。
2027/28年度の出願は2026年12月に開始し、書類審査は2027年1月から順次行う予定です。公開案内では締切日を設けず、完成書類から審査するとしています。寄宿舎はなく、生徒は親または法定後見人と居住する必要があります。
2. American School of Paris(ASP)|アメリカ式の課程と複数の卒業ルート
ASPはSaint-Cloudにある3〜18歳の英語主言語校です。K3〜Grade 12のアメリカ式課程を基礎に、American High School Diploma、AP科目、IB Diploma Programmeを組み合わせる選択肢があります。
2026/27年度の年額授業料は、K3〜K5 €25,000、Grade 1〜5 €34,600、Grade 6〜8 €39,965、Grade 9〜12 €41,400です。申請料は児童1人€1,450、年次Security Feeは€2,000。Grade 1以上の新入生には一度限りのCapital Assessment €12,200がかかります。EAL対象の場合は年間€5,490、Learning Support対象の場合は年間€6,695など、追加支援費が加算されることがあります。
学費に含まれるものの完全な一覧は料金ページで明示されていないため、給食、制服、教材、任意旅行等を「授業料込み」と決めつけないでください。学校バスも別料金で、2026/27料金表には距離区分別の年額が掲載されています。
英語要件については、学校のApply FAQと入学方針で説明が異なる部分があります。低学年では英語歴を必須としない場合がある一方、高学年では英語評価や追加支援の条件が示されています。最新の対象学年・基準はAdmissionsへ直接確認しましょう。2027/28の募集開始時期は一般案内上10月とされていますが、ローリング方式で空席があれば年度途中も審査されます。
3. ICS Paris|英語を主言語とするIB系スクール
ICS Parisはパリ15区にある3〜18歳向けのインターナショナルスクールです。IBのPYP・MYP・Diploma Programmeを提供し、Grade 9〜10ではIGCSEも案内しています。英語が主な学習言語で、公式案内では仏語授業を全学年で週4時間としています。
2026/27年度の授業料は、Nursery・Pre-K・Kindergarten €20,994、Grade 1〜5 €24,759、Grade 6〜8 €28,959、Grade 9 €32,475、Grade 10 €32,976、Grade 11〜12 €32,475です。Grade 10の額には5科目分のIGCSE試験料が含まれます。申請料は€750、新入生向けSchool Development Fundは€3,750で、Grade 1以上は別途登録料€3,000がかかります。
入学時の英語力は学年ごとに基準が変わります。Nursery〜Grade 8は英語要件なし、Grade 9〜10はB1、Grade 11〜12はB2が目安です。中等部では英語・フランス語・数学のプレイスメントテストを求められる場合があります。受付枠・出願書類・語学要件は願書提出時にAdmissionsへ確認してください。
4. The British School of Paris(BSP)|英国式カリキュラムを選ぶ
BSPはパリ西郊Croissy-sur-SeineにJunior SchoolとSenior Schoolを置く、3〜18歳の英国式学校です。学校FAQでは、語学授業を除く全授業を英語で実施し、Frenchは16歳まで必修と説明しています。主な修了資格はGCSEとA Levelです。
学校公式の2026/27年度料金一覧では、Nursery €21,305、Reception €27,027、Year 1〜2 €28,091、Year 3〜6 €29,540、Year 7〜9 €32,569、Year 12〜13 €35,087です。学費には教科書・ワークブック・一部課外活動・多くの校外学習が含まれる一方、宿泊を伴う旅行や学習支援サービスの一部は追加料金となる場合があります。スクールバスも別料金です。
完璧な英語力は入学条件ではなく、英語を追加言語として学ぶEAL支援を案内しています。申請料はなく、年度途中の入学も空席次第で受け付けます。校舎は市内ではなく西郊なので、住居を決める前に朝夕の通学時間とバス路線を確認しましょう。
5. Marymount International School Paris|小学生〜中学生までの英語中心校
MarymountはNeuilly-sur-Seineにある独立カトリック系インターナショナル校で、信仰の異なる家庭も受け入れると案内しています。確認時点で対象年齢は2〜14歳。2027年9月からGrade 9を開設する告知がありますが、現時点の学年提供と将来の拡張予定を分けて問い合わせてください。
2026/27年度の年額授業料は、Early Learners 1・2が各€23,250、Early Learners 3が€27,250、Kindergartenが€34,000、Grade 1〜5が各€34,400、Grade 6〜8が各€38,500です。新入生のApplication and Registration Feeは合計€1,400、Capital Assessment Feeは一回限り€12,400。入学受諾時の20%デポジットも料金表にありますが、授業料への充当条件は公開資料だけでは明確でないため学校へ確認してください。
授業は英語を主言語とし、フランス語は能力別に指導します。学費に必須教材や学校訪問が含まれる一方、バス、ホットランチ、放課後活動は別料金です。英語支援についてはAdmissionsページと料金表の書き方に差があり、支援内容によって追加料金が生じるか個別見積もりを依頼するのが安全です。
英語の流暢さは出願条件ではなく、英語学習支援を案内しています。入学時の英語・仏語プレイスメントテストは不要とする一方、中学生は面接や作文・数学のサンプルを求められる場合があります。9月入学は定員に限りがあるため、学校は1〜2月の早期出願を勧めています。
6. École Jeannine Manuel(EJM)Paris|仏英教育と国際課程を組み合わせる
EJM Parisはパリ15区の仏英バイリンガル校です。ここで注意したいのは、Paris campusの受入れ開始年齢です。公式FAQでは、パリ校は4歳のPre-K / Moyenne Sectionから、3歳のPetite SectionはLille校からと区別しています。古い紹介記事の「3歳から」という記載をそのまま使わず、パリ校の現行条件を確認しましょう。
2026/27年度のParis campus料金は課程別です。小学校は€10,260、中学校(Collège)は€11,185、高校のBFI課程は€10,275、Foundation Yearは€24,865、IB DP1・DP2は€32,560です。新入生の初回登録料€1,650、昼食費は別途。非フランス語話者向けAdaptation Programの料金は年€4,295で、該当する一部の外交官・研究者等の家庭では財団の奨学措置により全額免除となる場合があると料金表に記載されています。対象条件を学校に確認してください。
フランス語と英語の両方を使う教育が軸です。ただし、学校公式は全学年共通の英語比率を単一の数値で示していません。適応プログラムはフランス語がほとんど、または全く話せない子どものための支援として、CE2〜CM2、5ème〜3èmeなどの対象課程を案内しています。
2027/28年度の出願は2026年9月22日に開始しています。フランス在住家庭は2027年1月13日18時が締切で、国外在住家庭に同じ締切はありませんが早期出願を推奨しています。申請料は出願する子ども1人につき€350で返金不可。学校は応募者の学業プロフィール、二言語課程への適応、文化的多様性等を考慮し、入学を保証する一律の条件とはしていません。
7. École Internationale Bilingue(EIB)|グループ名だけで判断しない
EIBはパリ市内と西郊に複数の学校を運営する私立グループです。全体として3〜18歳をカバーしますが、キャンパスごとに対象学年、契約形態、授業言語の比率、卒業ルートが違います。グループ共通の一律料金はありません。
比較例として、パリ16区のEIB Trocadéroの新入生向け2026/27料金表を見ると、Petite Sectionの半日コースは€10,401、Maternelleは€14,562、Élémentaireは€15,600です。出願審査料€300、登録料€1,800、Excellence Fund €300などが別途掲載されています。料金表ではFundの請求頻度とFAQの説明が一致しないため、請求時に学校へ確認してください。給食、語学補強、監督付き昼休み、制服等も別料金となる項目があります。
Trocadéro校は週26時間の授業のうち、英語13時間・フランス語13時間という50/50の例を公式に示しています。一方、他キャンパスでは英語の割合が異なる場合があります。希望校舎と学年を決めたうえで、そのキャンパスのカリキュラム・費用・受入言語条件を問い合わせてください。
EIB Trocadéroでは、幼児期は英語・フランス語のどちらも未習得で入学できる学年がありますが、GS以降は少なくとも片方、CE1以降は両言語の理解を求める説明があります。これはTrocadéroの条件であり、EIB全校の共通要件ではありません。
•EIB Trocadéro:2026/27料金・規約PDF
8. Lennen Bilingual School|パリ中心部の仏英50/50校
Lennenはパリ7区の独立私立・非契約校で、幼児部からCM2まで、概ね2〜11歳を対象としています。幼児部と初等部は別キャンパスです。学校は各クラスに英語・フランス語のネイティブ教員を置き、日々の50/50デュアルランゲージを行うと説明しています。
2026/27年度の授業料は、午前のみのTPSが€10,700、終日TPS・PSが€17,000、MS €17,500、GS €18,500、CP・CE1 €19,300、CE2〜CM2 €20,700です。新規家庭には児童ごとの出願料€500と、一回限りの入学料€2,500が別途かかります。ケータリング昼食は週4回分で年€1,000です。
入学時に英語を話せることは必須ではないとFAQにあります。選考では願書と面談を行い、学年配置のため必要に応じ評価が求められる場合があります。2027/28年度の出願受付は2026年11月2日に始まる予定で、公開ページでは締切日を確認できませんでした。
9. Eurécole|フランス課程をベースに複数言語を学ぶ
Eurécoleはパリ16区に就学前・初等部、17区にCollègeを置く私立校です。対象は2歳半頃から15歳頃まで。フランス国家教育課程をベースに、英語を習熟度別に学び、ドイツ語またはスペイン語を加える三言語型の教育を行います。Collège修了時にはフランスのDiplôme National du Brevet(DNB)を受験する課程です。
2026/27年度の公開料金は、幼稚園・初等・中等とも年€12,940で、初回登録料は児童1人€725です。任意サービスには給食付き半寄宿、弁当持参の見守り、放課後活動などがあり、内容により追加料金がかかります。2027/28年度の料金は確認時点で未公表でした。
幼児課程では仏語と英語を週の授業時間の各半分と説明しています。初等では英語週5〜6時間、Collègeでは最大週7.5時間の英語と週3時間の第二外国語を案内していますが、学年全体の授業時間に占める英語割合までは公表されていません。多言語経験がない子どもも受け入れ、非仏語話者にはFLE(外国語としてのフランス語)を提供しています。
2027/28年度の受付は公式入学案内で受付中と表示されていますが、具体的な締切日は確認できませんでした。幼児・初等は面談を基本とし、Collègeは本人面談や必要に応じた評価テストがあります。
10. École Galilée|少人数の仏英・多言語教育
École Galiléeはパリ16区の私立校で、Maternelle・Élémentaire・Collège・Lycée課程を掲げています。公式資料では幼児部は2歳半から受け入れる場合があり、国際校紹介ページでは3歳以上とする記載もあります。実際の対象年齢は希望セクションで確認してください。
2026/27年度の通常課程の授業料は、Maternelle €9,520、Primary €9,760、Collège €10,756、Lycée €11,500です。Part-time Nurseryは€6,867、CollègeのSportまたはArts/Studiesコースは€8,649と別枠で掲載されています。登録料は€695、出願書類には別途返金不可の€50 dossier feeがあります。ただし登録料が年度ごとか在籍期間中一度か、公開資料の仏語版・英語版に記述差があるため確認が必要です。
幼児部は仏英の授業時間を各50%とし、初等はフランス課程に英語カリキュラムを加えて英語週8時間と説明しています。Collègeではスペイン語も学びます。英語・フランス語が流暢であることを幼児・初等の入学条件とはせず、FLE支援の案内もあります。
高校課程は学校サイトにLycéeを掲げていますが、2026年10月の公開情報で具体的に確認できたのは主にSecondeです。Première・Terminaleの開設は計画中とする記載があり、学校で高校卒業資格まで取得できると断定せず、最新の提供学年・試験資格をAdmissionsへ確認してください。
•École Galilée公式:2026/27料金表PDF
11. Lycée International de Saint-Germain-en-Laye — American Section|公立校と英語セクションの組み合わせ
これは私立インターナショナルスクールではありません。フランス公立のLycée Internationalに在籍し、フランスの国民教育課程とAmerican Sectionの英語プログラムを併修し、BFIを目指す制度です。American Sectionは非営利団体として運営され、以下の金額は公立校の授業料ではなく、セクション費用・関連費用です。
2026/27年度のFamily rateは、Pre-K〜Grade 5 €5,100、Grade 6〜9 €5,260、Grade 10〜12 €6,750です。Employer-sponsored rateでは同じ区分が€10,090、€10,390、€13,320です。出願料はPre-K〜Grade 5が€225、Grade 6〜12が€250。新入生は合格後に€2,000を支払い、その内訳は一回限りの登録料€1,000と初年度授業料に充当する前払金€1,000です。
学校公式の一般説明では、授業時間のおよそ20%をAmerican Section、残る80%をフランス語の国民教育課程で学ぶとしています。英語力は選考要件で、年齢に応じた流暢さや読解力を求めます。フランス語が十分でない生徒にはFrançais Spécialという支援経路がありますが、英語・算数等の条件や追加面談があります。
2027/28年度の出願は2026年12月1日に始まります。Grade 6〜12は2027年1月8日、Pre-K〜Grade 5は1月22日が締切です。選考試験日程も学年で異なり、年度途中の入学は受け付けないと案内されています。キャンパスはSaint-Germain-en-Layeに複数あり、パリ中心部から日常通学する場合の負担も現地で確認してください。
•American Section公式:2027/28出願要項
学費は「授業料」だけでなく初年度総額で見る
学校の料金表を比べるときは、少なくとも次の項目を分けて確認しましょう。
1.年間授業料:学年や課程で大きく異なる。兄弟割引がある場合もある。
2.出願料:願書提出時に払う費用。返金不可の学校が多い。
3.登録料・入学金・資本拠出:新入生に一度だけかかる場合がある。
4.デポジット・前払金:返金の可否や授業料への充当方法を契約書で確認する。
5.年次費用:保安費、基金、施設費など毎年かかる項目。
6.日常費用:給食、スクールバス、制服、課外活動、宿泊旅行、EAL・個別学習支援。
費用の差が大きい例として、ISPはGrade 1〜12の新入生にEntry Fee €10,000があり、ASPはGrade 1以上に一度限りのCapital Assessment €12,200と年次Security Fee €2,000がかかります。Marymountは新入生のCapital Assessment Feeが€12,400で、授業料の20%デポジットも定めています。EJMのAdaptation ProgramやASPのEAL・Learning Supportのように、支援が必要な生徒だけに追加費用が発生する学校もあります。
一方、BSPは教材や多くの校外学習を授業料に含めると説明しています。Lennenはクラス旅行や教材の一部を授業料に含みますが、昼食そのものは別料金です。Eurécoleは料金表に給食・放課後活動等を個別に掲載しています。「学費が安い/高い」を判断する前に、見積もりが何を含むかを同じ項目で照合してください。
会社から教育費補助が出る場合も、授業料以外の登録料・バス・給食・語学支援が対象か、上限額と支払方法を社内規程で確認しましょう。制度は会社ごとに異なるため、「駐在員なら全額補助される」とは限りません。税務上の取り扱いも個別条件で変わるので、会社の担当部署や専門家へ確認してください。 教育費を含む会社負担項目の確認方法は、海外駐在員の手当・福利厚生ガイドも参考になります。
授業は英語で何割?公表された数字と学校の説明を分ける
「英語が多い学校」を比べるときは、公式サイトに割合があるのか、単に「英語が主な授業言語」と書かれているのかを区別します。授業言語が英語中心でも、全授業時間の何割かは公表されていない学校があります。
•公式に50/50と説明する例: Lennenの仏英デュアルランゲージ、Eurécoleの幼児課程、École Galiléeの幼児部、EIB Trocadéro。
•公式に別の比率を説明する例: Lycée International American Sectionは授業時間のおよそ20%がAmerican Section、約80%がフランス課程と説明。
•英語が主な授業言語と説明するが、全授業に対する数値は未公表の例: ISP、ASP、BSP、Marymount。
•仏英バイリンガルだが、全学年共通の比率が未公表の例: EJM。EIBも校舎・課程により異なるため、Trocadéroの50/50を他キャンパスに当てはめない。
上記の「未公表」は、英語の授業が少ないという意味ではありません。公開された数値が確認できなかったという意味です。授業言語の比率が進路選びに重要なら、希望学年の時間割、英語・フランス語の週授業時間、支援科目が通常授業を置き換えるかをAdmissionsへ質問してください。
フランスの学校制度も比較対象に入れる
「インターナショナルスクール」は一つの法的な学校種を指す言葉ではありません。学校を選ぶときは、カリキュラムだけでなく、フランスの学校制度との関係も確認しましょう。
私立インターナショナル校
ISP、ASP、BSPなどは、IB・アメリカ式・英国式などフランス国民教育課程とは別の教育ルートを中心に運営する私立校です。授業料のほか、登録料や各種支援費が必要です。海外転居に合わせやすいカリキュラムが魅力ですが、フランスの学校・大学へ進む場合に必要な資格や科目は、志望先ごとに別途確認します。
仏英バイリンガル校
EJM、EIB、Lennen、Eurécole、École Galiléeなどは、フランス語と英語を組み合わせた教育を提供します。ただし、授業言語の比率、契約形態、フランス課程の比重、取得できる資格は学校・キャンパス・学年で異なります。学校グループ名だけで判断せず、実際に通う校舎と課程を比較してください。
公立校の国際セクション
Sections internationalesはフランスの公立・一部私立校の中に設置される国際セクションです。公立校の授業料と、セクション運営団体の費用は区別が必要です。英語だけでなくフランス語・英語双方で学ぶ力や入学試験が必要な場合があります。今回取り上げたAmerican Sectionは、費用も出願条件も一般の私立校とは異なります。〜
各国の学校・日本語教育
パリ圏にはフランス課程や英語圏課程以外に、各国の教育課程を持つ学校や日本語教育の選択肢もあります。対象年齢、入学資格、教育課程、保護者の国籍要件、補習校との両立は学校ごとに異なるため、ここで扱った11機関に当てはまらない家庭は、出身国の大使館や教育機関にも候補を確認してください。
フランスの現地校・日本人学校・国際セクションも含めた全体像は、フランスの学校制度完全ガイドでも解説しています。
2027/28年度入学の出願準備
学校により受付時期、空席の確認方法、書類、選考方法が違います。2027年9月入学を検討している場合、2026年10月時点で次の公開情報が確認できました。
| 学校 | 2027/28年度の公開情報 | 次に確認したいこと |
| EJM Paris | 2026年9月22日受付開始。フランス在住家庭の締切は2027年1月13日18時。国外在住家庭は同期限なし。 | 希望学年の必須書類、Adaptation Programの空席、出願者ごとの€350申請料。 |
| Lennen | 2026年11月2日から出願受付予定。公開された締切日は確認できず。 | 入学希望学年の空席、二言語の学年配置、必要な成績表。 |
| ISP | 2026年12月に出願開始予定。2027年1月から書類を順次審査。締切日なしと案内。 | Grade 11〜12の語学証明と、本人・保護者の居住条件。 |
| American Section | 2026年12月1日受付開始。Grade 6〜12は2027年1月8日、Pre-K〜Grade 5は1月22日締切。 | 英語評価、フランス語の状況、通学可能な住所、複数キャンパスへの配置。 |
| EIB | 校舎別に出願。Trocadéroは前年秋から申込みが増えると説明。グループ共通の締切日は確認できず。 | 希望校舎の受付開始、年齢・語学条件、料金と契約形態。 |
| ASP | 翌年度向けの申込みは通常10月に開始。ローリング審査で、空席によって年度途中も受け入れる場合がある。 | 希望学年での英語基準、EAL・Learning Supportの該当費用。 |
| ICS Paris | 2027/28年度の受付情報を案内。締切と空席は学年別に要確認。 | Grade 9以降の英語基準、必要なプレイスメントテスト、別途費用。 |
| Marymount | 通年受付。9月入学は早めの出願を推奨。2027年9月のGrade 9開設予定は学校に最新確認。 | 入学する学年の開設有無、Grade 9の確定条件、英語支援の費用。 |
| Eurécole | 2027/28年度受付中の表示を確認。締切日は公開確認できず。 | 希望課程の空席、面談・評価の有無、FLE支援。 |
| École Galilée | 空席次第で通年出願を案内。2027/28年度の特定締切日は確認できず。 | 実際に開設中の学年、英語要件、課程別の全費用。 |
| BSP | 年度途中も空席次第で入学可能。公開FAQに特定の2027/28締切日はなし。 | 希望Yearの席、EALや学習支援の費用、バス経路。 |
出願に備えてそろえるもの
学校が求める書類は異なりますが、次の情報を早めに用意しておくと、問い合わせと願書作成を進めやすくなります。
•子どもの年齢、生年月日、希望入学年月
•現在の学校名、学年、在籍期間
•直近の成績表・学校レポート
•英語・フランス語などの学習歴、必要な学年の資格・テスト結果
•パスポート等の本人確認書類
•学校が指定する教員所見、推薦、健康情報
•学習支援や医療上の配慮が必要な場合、その内容と既存の評価書
これは全校共通の必須書類一覧ではありません。特に成績表の対象年数、翻訳言語、推薦書、健康情報の提出時期は学校により異なります。各校のAdmissions checklistを確認し、翻訳や評価書が必要な場合は早めに準備してください。
入学の基本的な流れは、候補選定、空席・出願要件の確認、学校見学またはオンライン相談、願書と書類の提出、面談・学力や語学評価、合否通知、入学金・デポジットの支払いです。ただし、選考方法は統一されていません。書類審査だけの学年もあれば、試験や面接が行われる学年もあります。
日本人家庭が確認したい7つのポイント
1. 滞在予定は何年か
2〜3年の赴任であれば、帰国後に接続しやすい課程や、日本語を維持する方法が重要です。フランスに長く住む予定なら、フランス語の習得、現地の資格、フランス国内の進路を含めて考えられます。滞在年数だけで選択肢を決めず、現在の学年と子どもの希望を一緒に検討しましょう。
2. 英語力・フランス語力の条件
低学年では語学初心者を受け入れる学校でも、年齢が上がると英語やフランス語の条件が厳しくなる場合があります。出願時の最低要件だけでなく、授業についていくための支援がどの程度あり、別料金かを質問してください。
3. 日本語の維持
学校で日本語を学べるかどうかは、学校・学年・年度によって異なります。ISPのように中等段階の母語指導を料金ページで案内する学校もありますが、日本語の提供形態・時間割・対象クラスを個別に確認してください。学校内に日本語授業がない場合は、家庭での読書・会話や補習校を検討します。
4. 学年の対応
日本の学年、フランスの学年、GradeやYearの呼称は単純に一致しないことがあります。誕生日の基準日や過去の履修内容も考慮されるため、現在の学年だけで判断せず、成績表と生年月日を添えて学校へ学年配置を相談しましょう。
5. 通学と住居
「Paris」と校名にあっても、校舎がパリ市外にある学校があります。ASPはSaint-Cloud、BSPはCroissy-sur-Seine、MarymountはNeuilly-sur-Seine、American SectionはSaint-Germain-en-Layeです。住所を決める前に、平日の登校時刻に通学経路を確認し、複数キャンパス・バス停・乗換も調べてください。
6. 進路と卒業資格
IB Diploma、American High School Diploma、GCSE・A Level、French BaccalauréatやBFIなど、取得できる資格は異なります。資格名だけで大学受験が有利になるとは限りません。志望する国・大学・高校の公式入学条件と、必要科目・成績・語学要件を確認してください。
帰国後に日本の学校や帰国生入試を考える家庭は、受験資格、日本語で履修すべき科目、在籍期間などを志望校ごとに調べます。インターナショナルスクールに通えば一律に帰国生枠で有利になる、という保証はありません。
7. 会社補助の対象範囲
赴任者向けの教育費補助は会社ごとに対象費目や上限額が異なります。授業料以外の登録料、Capital Assessment、申請料、給食、送迎、支援プログラムが対象か、領収書・請求書の形式や支払通貨も人事部へ確認しましょう。
よくある質問
パリのインターナショナルスクールの学費はいくらですか?
2026/27年度の年額授業料は、今回比較した機関の中で約€5,100から€41,400まで幅があります。ただし、最も低い区分は公立校内のAmerican Sectionの家庭負担額で、私立校の授業料と同じ意味ではありません。私立校だけでも、学年・課程・追加費用で総額が大きく変わります。授業料に加え、申請料・入学時費用・給食・バス・支援費を確認してください。
英語ができなくても入学できますか?
学校と学年によって異なります。Lennenは英語を入学条件としないと説明し、BSPも完璧な英語は不要としてEALを案内します。ISP、ASP、American Sectionなどは高学年で語学力や評価を求める場合があります。受入れ可能性と支援内容を、希望学年のAdmissionsに確認してください。
フランス語ができなくても入学できますか?
仏英バイリンガル校では学年・校舎によってフランス語の条件が異なります。EJMはフランス語初心者向けAdaptation Programを設け、EurécoleやÉcole GaliléeはFLE支援を案内しています。制度の対象年齢や追加料金を確認したうえで出願しましょう。
英語の授業が一番多い学校はどこですか?
BSPは語学科目を除く授業を英語で行うと公式FAQに記載しています。ASPは英語を主な授業言語とし、ISPも英語中心のIB校です。一方、公式の英語授業割合を数値で出していない学校もあります。公表されていない比率を推定して順位付けすることはできません。
EIBの学費はいくらですか?
EIBは複数校のグループであり、校舎・学年で料金が異なります。参考例として、EIB Trocadéroの2026/27年度料金表では、Petite Section半日€10,401、Maternelle€14,562、Élémentaire€15,600です。これをEIB全校の共通価格として扱わず、希望校舎の最新料金表を確認してください。
日本語の授業を受けられますか?
学校・学年・年度により異なります。ISPは中等段階の母語指導に日本語を含む説明をしていますが、授業枠や実施条件を確認する必要があります。日本語の維持を重視する家庭は、学校外の補習校も含めて通学時間と週の予定を組み立てましょう。
2027年9月入学の出願はいつまでですか?
締切は学校ごとに違います。2026年10月時点で、EJMはフランス在住家庭の締切を2027年1月13日18時、American Sectionは学年により2027年1月8日または22日としています。Lennenは2026年11月2日に受付開始予定、ISPは12月開始予定です。空席や受付日程が更新されることがあるため、最新情報を公式サイトで確認してください。
授業料は会社負担になることがありますか?
会社の教育補助・学校費用補助の有無と範囲は雇用主の規程によります。授業料のほか、入学料、資本拠出、送迎、食事、語学支援が対象かどうかを会社に確認してください。
まとめ:学校名より先に、課程・費用・通学を揃えて比べる
パリ市内・近郊の学校には、英語中心のIB・米国式・英国式、フランス課程を土台にした仏英バイリンガル校、公立校の国際セクションなど、異なる選択肢があります。学費だけでなく、学校が提供する課程、希望年齢の受入れ、語学支援、初年度の一時金、通学可能性を比べることが大切です。
最初に2〜4校を選ぶときは、同じ学年で比較し、Admissionsへ「その学年の空席」「初年度総額」「必要な英語・フランス語力」「日本語学習の選択肢」「通学手段」をまとめて質問しましょう。公式資料に掲載がない点は、推測で補わず学校から書面で回答を得るのが確実です。
学費・募集日程は毎年変わります。本記事の料金は2026/27年度、募集情報は確認できた2027/28年度の公表内容に基づきます。出願直前に各校の公式ページを再確認してください。
Sources
[4] EIB Trocadéro 2026/27料金・規約
[9] Lennen Admissions・2027/28受付
[14] École Galilée 2026/27公式料金表
[18] American Section 2026/27料金・支払条件
[19] American Section 2027/28出願日程
[21] American Section とフランス公立校のプログラム
[23] ISP 2026/27 Fees Schedule
[32] BSP 発行 2026/27 Annual Fees List
[34] EJM Paris Primary 2026/27料金
[35] EJM Paris Collège 2026/27料金
[36] EJM Paris Adaptation Program 2026/27料金
[37] EJM Paris BFI高校 2026/27料金
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