なぜ今、駐在員家族の旅行先にマルタがおすすめなのか?3つの理由

ヨーロッパ駐在中の家族旅行、次の行き先に頭を悩ませていませんか?「せっかくの海外生活、子供に特別な体験をさせたい」「でも、治安や言葉、費用のことを考えると、なかなか一歩が踏み出せない…」そんな悩みを抱える駐在員家族に、自信を持っておすすめしたいのが、地中海に浮かぶ宝石、マルタ共和国です。

美しい海、豊かな歴史、そして子供から大人まで楽しめる魅力が満載のマルタは、次の家族旅行先にぴったりの場所。なぜなら、マルタはヨーロッパでもトップクラスの治安の良さを誇り、英語が公用語のためコミュニケーションに困ることもありません。温暖な気候で過ごしやすく、物価も比較的安いため、小さなお子様連れでも安心して、心ゆくまで旅行を満喫できるのです。

例えば、首都ヴァレッタの美しい街並みを散策すれば、まるで中世にタイムスリップしたかのよう。コミノ島の透き通った海「ブルーラグーン」では、その名の通りの青い絶景に息をのむでしょう。さらに、映画『ポパイ』の撮影セットがそのまま残る「ポパイ・ヴィレッジ」では、カラフルでユニークな世界観に、子供だけでなく大人も夢中になるはずです。

この記事では、実際にマルタでの駐在経験を持つ筆者が、子連れ駐在員家族の視点から、マルタ観光を最大限に楽しむための具体的な情報(おすすめ観光スポット、モデルコース、ホテル選び、費用、持ち物など)を、体験談を交えながら徹底的に解説します。この記事を読めば、あなたのマルタ家族旅行は、きっと忘れられない最高の思い出になるはずです。

目次

なぜ今、駐在員家族の旅行先にマルタがおすすめなのか?3つの理由

数あるヨーロッパの観光地の中で、なぜ特にマルタが駐在員家族におすすめなのでしょうか。その理由は、大きく分けて3つあります。

理由1:安心・安全な環境

海外で子育てをする上で、何よりも優先したいのが「安全性」です。その点、マルタは非常に優れた環境と言えます。まず、治安が非常に良いことで知られており、ヨーロッパの中でもトップクラスの安全性を誇ります。夜間に女性が一人で歩けるほどだと言われることもあり、家族で安心して街を散策できます。

さらに、マルタは英語が公用語の一つです。レストランやホテル、観光地など、ほとんどの場所で英語が通じるため、言葉の壁を感じることなく、スムーズにコミュニケーションをとることができます。これは、子供が急に体調を崩した時や、道に迷った時など、いざという時に大きな安心材料となるでしょう。

医療水準も比較的高く、主要な町にはクリニックや薬局が揃っています。万が一の事態にも備えやすい環境は、子連れ旅行において非常に重要なポイントです。

理由2:家族みんなで楽しめる多様な魅力

マルタの魅力は、その多様性にあります。歴史好きのお父さん、美しい景色に癒されたいお母さん、そして元気いっぱい遊びたい子供たち、家族全員の「やりたい!」が、この小さな島国には詰まっています。

首都ヴァレッタに一歩足を踏み入れれば、そこはまるでおとぎ話の世界。街全体がユネスコの世界遺産に登録されており、騎士団が築いた壮麗な建物が並びます。子供の知的好奇心をくすぐる巨石神殿群など、歴史のロマンを感じるスポットも豊富です。

一方で、コミノ島の「ブルーラグーン」に代表される、息をのむほど美しい海もマルタの大きな魅力。透明度の高いエメラルドグリーンの海で泳いだり、シュノーケリングを楽しんだり、家族みんなで最高の思い出を作ることができます。

さらに、「ポパイ・ヴィレッジ」のようなユニークなテーマパークや、ウォーターパークなども充実しており、子供たちが思いっきり体を動かして遊べる場所にも事欠きません。

理由3:コストパフォーマンスの良さ

ヨーロッパ旅行と聞くと、どうしても費用が気になるところ。特に家族旅行となれば、尚更です。しかし、マルタは他のヨーロッパ主要都市と比較して物価が安く、コストパフォーマンス良く旅行を楽しめるのが嬉しいポイントです。

食事も、高級レストランから手頃なカフェ、ピザやパスティッツィ(マルタ風のパイ)などのテイクアウトまで選択肢が豊富で、予算に合わせて楽しむことができます。

また、近年ではLCC(格安航空会社)の就航も増えており、ヨーロッパ各地から手頃な価格でアクセスしやすくなっています。公共交通機関であるバスの路線網も発達しており、上手に活用すれば、島内の移動費をかなり抑えることが可能です。

【コラム】駐在員の任期や待遇による予算感の違いと旅行計画の立て方

一口に駐在員と言っても、その任期や待遇、家族構成は様々です。短期の滞在でヨーロッパの主要都市を巡りたい方もいれば、長期滞在で一つの国をじっくり楽しみたい方もいるでしょう。マルタ旅行の計画を立てる際は、ご自身の状況に合わせて予算や期間を柔軟に設定することが大切です。例えば、航空券やホテルの予約は早めに行う、オフシーズンを狙う、自炊ができるアパートメントタイプの宿泊施設を選ぶなど、少しの工夫で旅行費用は大きく変わってきます。まずは、家族で「どんな旅行にしたいか」を話し合い、優先順位を決めることから始めてみましょう。

【エリア別】子連れマルタ観光で絶対外せない!おすすめスポット7選

マルタ島は小さいながらも、魅力的な観光スポットが点在しています。子連れ旅行で効率よく、そして最大限に楽しむために、エリア別におすすめスポットをご紹介します。

ヴァレッタ周辺

聖ヨハネ大聖堂

マルタの首都ヴァレッタの美しい街並み

首都ヴァレッタの中心に位置する聖ヨハネ大聖堂は、外観からは想像できないほど豪華絢爛な内装に圧倒されます。壁や天井を埋め尽くすフレスコ画、金色の装飾、そして床一面に敷き詰められた騎士たちの墓碑は、まさに圧巻の一言。子供たちには「本物の宝物探しみたいだね」と声をかけると、目を輝かせて見学してくれるでしょう。歴史や芸術に触れる貴重な体験ができます。

アッパー・バラッカ・ガーデン

ヴァレッタの高台にあるアッパー・バラッカ・ガーデンは、グランドハーバーを一望できる絶景スポットです。美しい庭園を散策しながら、家族で記念写真を撮るのに最適。毎日正午と16時には、歴史的な大砲の空砲が発射されるセレモニーが行われ、子供たちも大興奮間違いなしです。テラスのカフェで休憩しながら、のんびりとした時間を過ごすのもおすすめです。

マルタ島北部

ポパイ・ヴィレッジ

マルタのポパイ・ヴィレッジ

映画『ポパイ』の撮影セットがそのまま残された「ポパイ・ヴィレッジ」は、子供たちにとって夢のような場所です。カラフルな木造の建物が並び、まるで絵本の世界に迷い込んだかのよう。アトラクションやショー、ボートツアーなど、様々なアクティビティが用意されており、一日中飽きることなく楽しめます。特に、夏場は海水浴もできるので、水着を持っていくのがおすすめです。

メリーハ・ベイ

マルタ島で最も大きく、人気の高い砂浜ビーチの一つがメリーハ・ベイです。遠浅で波が穏やかなため、小さなお子様の海水浴デビューにも最適。ビーチにはライフガードも常駐しており、安心して遊ばせることができます。ビーチパラソルやデッキチェアのレンタルもあり、家族でのんびり過ごすには最高のロケーションです。

マルタ島南部

マルサシュロック

マルタ島最大の漁村、マルサシュロックは、カラフルな伝統的な漁船「ルッツ」が浮かぶ美しい港町です。毎週日曜日の午前中には、新鮮な魚介類や地元の特産品が並ぶマーケットが開催され、多くの人で賑わいます。活気ある市場の雰囲気を味わいながら、お土産探しや地元のグルメを楽しむのも良いでしょう。港沿いにはシーフードレストランが軒を連ね、新鮮な海の幸を堪能できます。

ブルー・グロット(青の洞門)

地中海の波が作り出した神秘的な海食洞窟、ブルー・グロット。小舟に乗って洞窟の中に入ると、太陽の光が海底の白い砂に反射し、海水がエメラルドグリーンやコバルトブルーに輝く幻想的な世界が広がります。子供たちもその美しさにきっと感動するはず。探検気分を味わえるこの体験は、マルタ旅行のハイライトの一つとなるでしょう。

ゴゾ島

チタデル

マルタの姉妹島であるゴゾ島の中心、ヴィクトリアの丘の上にそびえ立つチタデルは、巨大な城塞都市です。かつて海賊の襲撃から島民を守る要塞として機能していました。城壁の中には大聖堂や博物館があり、歴史を学ぶことができます。城壁の上からはゴゾ島全体を一望でき、その壮大な景色は圧巻です。子供たちと一緒に、まるで中世の騎士になった気分で城塞を探検してみてはいかがでしょうか。

【体験談】2泊3日で行く!子連れマルタ満喫モデルコース

「マルタは魅力的な場所ばかりだけど、子連れでどう回れば効率的?」そんな疑問をお持ちのあなたのために、我が家が実際に体験した2泊3日のモデルコースをご紹介します。移動の負担を考慮し、無理なく楽しめるよう工夫しました。

1日目:ヴァレッタ歴史散策と絶景ディナー

  • 午前:マルタ国際空港到着、ホテルにチェックイン
    • 空港からヴァレッタ市内まではタクシーやバスで約20~30分。子連れならタクシーが便利です。
    • 荷物を置いたら、まずはホテル周辺を散策してマルタの雰囲気に慣れましょう。
  • 午後:アッパー・バラッカ・ガーデン、聖ヨハネ大聖堂を散策
    • 世界遺産の街ヴァレッタの散策へ。まずはアッパー・バラッカ・ガーデンでグランドハーバーの絶景を堪能。子供たちは正午の大砲に大興奮間違いなしです。
    • その後、聖ヨハネ大聖堂へ。豪華絢爛な内部は、子供たちにとっても忘れられない光景となるでしょう。
  • 夜:スリーマのレストランで夜景を楽しみながらディナー
    • ヴァレッタからフェリーで約10分のスリーマへ移動。海沿いにはおしゃれなレストランが並び、ヴァレッタの夜景を眺めながらのディナーは格別です。子供向けのメニューがあるお店も多いので安心です。

2日目:海とテーマパークでアクティブに!

  • 午前:ブルー・グロットでボートツアー
    • 朝一番でブルー・グロットへ。ボートに乗って洞窟探検に出かけましょう。透明度の高い海と神秘的な青の世界は、大人も子供も感動すること間違いなしです。日差しが強くなる前に訪れるのがおすすめです。
  • 午後:ポパイ・ヴィレッジで思いっきり遊ぶ
    • ブルー・グロットからバスまたはタクシーでポパイ・ヴィレッジへ。映画の世界観そのままのカラフルな村で、アトラクションやショー、海水浴を楽しみましょう。子供たちが一番楽しみにしていた場所かもしれません。
  • 夜:セント・ジュリアンズでシーフードを堪oretically
    • 夜はセント・ジュリアンズへ。マルタで最も賑やかなエリアの一つで、多くのレストランやカフェがあります。新鮮なシーフード料理を堪能し、マルタの夜を満喫しましょう。

3日目:ゴゾ島でのんびり&お土産探し

  • 午前:フェリーでゴゾ島へ。チタデルを見学
    • マルタ島北端のチェルケウアからフェリーで約25分、ゴゾ島へ。ゴゾ島到着後、まずはチタデルへ向かい、巨大な城塞を探検。城壁からの眺めは息をのむ美しさです。
  • 午後:マルサシュロックの朝市でお土産探し
    • ゴゾ島からマルタ島に戻り、マルサシュロックへ。日曜であれば、活気ある朝市でお土産探しを楽しみましょう。カラフルなルッツを背景に写真を撮るのも忘れずに。
  • 夕方:マルタ国際空港から帰路へ
    • 名残惜しいですが、マルタ国際空港へ向かい、帰路につきます。家族で過ごしたマルタでの思い出を胸に、次の旅の計画を立てるのも楽しい時間です。

子連れマルタ旅行の費用は?予算と節約術を大公開

「家族旅行となると、やっぱり費用が心配…」という方も多いのではないでしょうか。ここでは、3人家族(大人2名、小学生1名)で2泊3日のマルタ旅行をした場合の費用目安と、賢く旅費を抑えるための節約術をご紹介します。

項目別費用目安(3人家族・2泊3日の場合)

項目費用目安(ユーロ)費用目安(日本円)補足
航空券300~900€48,000~144,000円ヨーロッパ内の移動。LCC利用やオフシーズンで変動。
宿泊費200~500€32,000~80,000円1泊100~250€のホテルを2泊。エリアやホテルのランクによる。
食費240~450€38,400~72,000円1日あたり80~150€。レストラン中心か、自炊を取り入れるかで変動。
交通費50~100€8,000~16,000円公共バス(Tallinja Card)やタクシー、フェリー利用。
観光・アクティビティ費100~200€16,000~32,000円各種入場料、ボートツアーなど。
合計890~2,150€142,400~344,000円1ユーロ=160円で換算

※上記はあくまで目安です。旅行のスタイルや時期によって大きく変動します。

旅費を賢く抑える!5つの節約術

  1. オフシーズンを狙う: 7月~8月のハイシーズンを避け、春(4~6月)や秋(9~10月)に旅行するだけで、航空券や宿泊費を大幅に抑えることができます。気候も穏やかで過ごしやすく、観光にも最適な時期です。
  2. LCCを有効活用する: ヨーロッパ在住であれば、RyanairやWizz AirなどのLCCを利用するのがおすすめです。早期に予約すれば、驚くほど安い価格で航空券を手に入れられることがあります。
  3. アパートメントタイプのホテルを選ぶ: キッチン付きのアパートメントタイプのホテルを選べば、朝食や簡単な夕食を自炊することができます。特に子供がいると外食ばかりでは疲れてしまうこともあるので、食費の節約だけでなく、体調管理の面でもメリットが大きいです。
  4. 公共交通機関(バス)を乗りこなす: マルタのバス路線は島内を網羅しており、非常に安価な移動手段です。「Tallinja Card」という交通カードの乗り放題プランを利用すれば、さらにお得に移動できます。
  5. スーパーマーケットや市場を活用する: 地元のスーパーマーケットや市場を覗いてみるのも楽しい体験です。新鮮なフルーツやパン、チーズなどを購入し、ピクニック気分でランチを楽しむのもおすすめです。

駐在員が語る!子連れマルタ旅行の準備と注意点

最後に、子連れでマルタ旅行を計画する上での準備や注意点について、私の経験からいくつかアドバイスします。しっかり準備をして、安心して旅行を楽しみましょう。

持ち物リスト(必需品&あると便利なもの)

  • 日焼け対策グッズ: マルタの日差しは非常に強いです。日焼け止め(子供用も忘れずに)、帽子、サングラスは必需品です。
  • 水着・ラッシュガード: 美しい海で泳ぐ機会はたくさんあります。長袖のラッシュガードがあると、日焼け防止や体温調節に役立ちます。
  • 子供用の常備薬: 使い慣れた風邪薬や胃腸薬、絆創膏など、基本的な救急セットがあると安心です。
  • ベビーカー or 抱っこ紐: ヴァレッタなどの旧市街は石畳の道が多いです。小さなお子様連れの場合は、軽量で操作性の良いベビーカーか、抱っこ紐があると便利です。
  • 海外旅行保険: 万が一の病気や怪我、盗難などに備え、海外旅行保険には必ず加入しておきましょう。クレジットカード付帯の保険だけでなく、補償内容をしっかり確認し、必要であれば別途加入することをおすすめします。

ホテル選びのポイント

子連れ旅行では、ホテル選びが旅の快適さを大きく左右します。以下のポイントを参考に選んでみてください。

  • エリアの選び方: 観光に便利なヴァレッタスリーマ、リゾート気分を味わえるセント・ジュリアンズメリーハなど、目的に合わせてエリアを選びましょう。バス停からの距離も重要です。
  • プールやキッズクラブの有無: 子供たちがホテルでも楽しめるよう、プール付きのホテルは人気があります。キッズクラブがあれば、夫婦でのんびり過ごす時間も作れるかもしれません。
  • キッチン付きのアパートメント: 前述の通り、キッチン付きのアパートメントは食費の節約になるだけでなく、子供の食事の調整にも便利でおすすめです。

まとめ:マルタで最高の家族の思い出を!

この記事では、子連れ駐在員家族の皆様に向けて、地中海の宝石マルタ共和国での家族旅行について、その魅力から具体的な観光スポット、モデルコース、費用、そして準備のポイントまでを詳しく解説しました。

マルタは、治安の良さ、英語が通じる安心感、そして歴史、自然、エンターテイメントがバランス良く融合した、まさに家族旅行に最適なデスティネーションです。美しい海で子供たちと水遊びをしたり、歴史的な街並みを散策しながら異文化に触れたり、ユニークなテーマパークで思いっきり遊んだり…マルタでの体験は、きっと家族の絆を深め、忘れられない最高の思い出となるでしょう。

さあ、次の休暇は、家族みんなでマルタへ出かけてみませんか?この記事が、あなたのマルタ家族旅行の計画に少しでも役立てば幸いです。ぜひ、この記事を参考に、あなただけの特別なマルタ旅行を計画してみてください。

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この記事を書いた人

実務戦略家 / バナナ戦略担当

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